監督賞候補者が全員女性のオーストリア映画賞2020

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Austrian Film Award 映画賞
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第92回アカデミー賞は前年に続いて監督賞部門の候補者が全員男性となったため、ナタリー・ポートマンはノミネートされなかった女性監督たちの名前を刺繍した衣装を着て授賞式に出席したりしていましたが、オーストリア映画賞2020では、3枠ある監督賞部門の候補者が全員女性でした。

候補に挙がったのは『ジョイ: 闇と光の間で』のスダベー・モルテツァイ、『リトル・ジョー』のジェシカ・ハウスナー、『The Ground beneath My Feet』のマリー・クロイツァーで、作品賞部門の候補作もこの3本になりました。

スダベー・モルテツァイは難民映画祭やEUフィルムデーズで上映された『マコンド』で、オーストリア映画賞2015の監督賞にノミネートされ、監督賞の候補に挙がるのは今回が2回目。

『ジョイ: 闇と光の間で』はNetflixで配信中です。

ジェシカ・ハウスナーは『ルルドの泉で』と『Amour fou』で監督賞にノミネートされた経験があり、監督賞の候補に挙がるのは今回が3回目。

カンヌ映画祭2019のコンペティション部門に出品されて女優賞を受賞したエミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー出演の『リトル・ジョー』はツインの配給で2020年7月17日公開予定。

マリー・クロイツァーが監督賞にノミネートされるのは『Gruber geht』以来2回目。

『The Ground beneath My Feet』はベルリン映画祭2019コンペティション部門出品作。

 

過去10年間のオーストリア映画賞の監督賞候補者を調べてみたところ、監督賞に女性が1人もノミネートされなかった年は2回だけで、9人がノミネートされていました。

2019年 なし
2018年 バーバラ・アルバート
Mademoiselle Paradis
2017年 Barbara Eder
Thank You for Bombing★受賞
2016年 マリー・クロイツァー Gruber geht
ヴェロニカ・フランツ グッドナイト・マミー★受賞
※ゼヴリン・フィアラ監督と共同
2015年 ジェシカ・ハウスナー Amour fou
スダベー・モルテツァイ マコンド
2014年 Katharina Mückstein Talea
2013年 ユリアン・ペルスラー
EUフィルムデーズ2016上映作
2012年 なし
2011年 ジェシカ・ハウスナー ルルドの泉で
Tizza Covi La pivellina
※Rainer Frimmel監督と共同

女性監督作が作品賞に1本もノミネートされなかったのは、過去10年間では2014年の1度だけで、作品賞にノミネートされた31作品の中で女性監督の作品は13本でした。※共同監督も含む。

各国のアカデミー賞に当たる映画賞と比較すると、オーストリア映画賞は女性監督がノミネートされる割合が高い印象ですね。

【オーストリア映画賞2020主要部門の受賞結果】

作品賞:『ジョイ: 闇と光の間で』

監督賞:スダベー・モルテツァイ『ジョイ: 闇と光の間で』

主演男優賞:トビアス・モレッティ『Gipsy Queen』

主演女優賞:アンウリカ・アルフォンサス『ジョイ: 闇と光の間で』

助演男優賞:ヨーゼフ・ハーダー『Nevrland』

助演女優賞:Pia Hierzegger『The Ground beneath My Feet』

 

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