作曲家トーマス・ニューマンのアカデミー賞ノミネート歴
1995年 |
若草物語、ショーシャンクの空に
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1996年 |
想い出の微笑
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2000年 |
アメリカン・ビューティー
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2003年 |
ロード・トゥ・パーディション
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2004年 |
ファインディング・ニモ
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2005年 |
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
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2007年 |
さらば、ベルリン
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2009年 |
ウォーリー(主題歌賞とWノミネート)
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2013年 |
007 スカイフォール
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2014年 |
ウォルト・ディズニーの約束
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2016年 |
ブリッジ・オブ・スパイ
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2017年 |
パッセンジャー
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2020年 |
1917 命をかけた伝令
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この他にも
- セント・オブ・ウーマン/夢の香り
- ラリー・フリント
- グリーンマイル
- エリン・ブロコビッチ
- イン・ザ・ベッドルーム
- シンデレラマン
- リトル・チルドレン
- レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで
- ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜
- マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
- ジャッジ 裁かれる判事
などオスカーの主要部門にノミネートされた作品の音楽を沢山手掛けています。
アカデミー賞の作曲賞部門は、作品賞にノミネートされていた映画が受賞することが非常に多く、過去15年間で作品賞にノミネートされずに作曲賞を受賞したのは『ヘイトフル・エイト』のエンニオ・モリコーネだけです。
『1917 命をかけた伝令』は作品評価も高かったので、2020年のアカデミー賞ではさすがにそろそろトーマス・ニューマンが受賞するだろうと思っていました。
前哨戦においても地方の批評家協会賞の受賞数では途中までトップを走っていて、このままオスカーも獲れそうかなーと思っていたら、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、英国アカデミー賞といった重要な賞は、『ジョーカー』のヒドゥル・グドナドッティルが受賞し、そのままオスカーも獲得しました。
アカデミー賞は対象作での評価だけではなく、今までのキャリアやハリウッドでの貢献度なども多少は加味されると思うのですが、トーマス・ニューマンの直近6回のノミネートを見てみると、『スラムドッグ$ミリオネア』のA・R・ラフマーン、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 』のマイケル・ダナ、『ゼロ・グラビティ』のスティーヴン・プライス、『ラ・ラ・ランド』のジャスティン・ハーウィッツ、『ジョーカー』のヒドゥル・グドナドッティルと、その内の5回はオスカー初ノミネートだった人たちに受賞を阻まれています。
ゴールデン・グローブ賞の作曲賞部門での候補回数は2回なのに対し、アカデミー賞の作曲賞部門には14回もノミネートされているので、オスカー会員からの信頼は厚いと思われますが、受賞まではなかなか辿り着かないですね。
従兄のランディ・ニューマンは、作曲賞と主題歌賞合わせて14回連続ノミネート止まりで、『モンスターズ・インク』で両部門にWノミネートされた年に、主題歌賞の方で初めてオスカーを受賞しました。(作曲賞には9度ノミネートされて受賞は0)
トーマス・ニューマンの今後の作品は、ジョン・リー・ハンコック監督作でオスカー俳優3人(デンゼル・ワシントン、ジャレッド・レト、ラミ・マレック)が出演の『The Little Things』とスティーブン・ソダーバーグ監督作でメリル・ストリープ、ジェンマ・チャン、ルーカス・ヘッジズ、キャンディス・バーゲン、ダイアン・ウィースト出演の『Let Them All Talk』です。
次のチャンスでオスカーを獲れると良いですね。
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